忘れられないイカスミパスタがある。
というか、先週食べてからずーっと舌が覚えている味が。
地中海寄りのイタリアンレストラン、“Luigi”の、イカスミパスタ。
手打ちならではの太くてコシのある、イカスミの練りこまれた塩っ気のあるパスタに
オリーブオイルのドレスを纏ったムール貝が惜しげも無くパスタの上に優雅に腰をかけ、
その漆黒と琥珀のコントラストが、もう、優美。
このレストランで、プノンペンに住み始めてから出会えた大切な友人と、久しぶりにご飯。
今は日本がベースの彼、
面と向かってテーブルを囲みながら話すのは半年ぶりだったから、
嬉々として己の回想録や相手の心境の変化や、
なんだかとにかく、いろいろ話した。
彼がまだプノンペンに暮らしていた時は
それぞれの生い立ちをプレゼン形式にまとめてシェアしたり(笑)
共々に生真面目な性格も似ているからこそ、
過去も未来も、ぜーーーーーんぶ共有して、
苦しい時を支えながら、乗り越えながら、カンボジアという国で、生きた。
日常でふと、自分の中に生まれた答えをその仲間たちに伝えては、
洞察力が長けている友人が投げかける「それってどういうこと?」に
答えていくことで生まれる”まだ見ぬ自分”を発見できることが嬉しくて、
いつのまにか私の全部を知ってくれている、尊敬できる友人ができたこと。
それがカンボジアという異国の地だからこそ、ものすごく嬉しいし、私の誇りだ。
何が言いたいかって、
・ここのイカスミパスタはめちゃめちゃオススメですよってことと
・それだけ夢中になって話していたけれど、それでもこのパスタの味だけは覚えていましたよ
ってことなので、つまりはみんなもここ“Luigi”のイカスミパスタ
食べてね。
また書きます。
kanako
生ハムと、チーズと、オリーブと。
ムール貝のオーブン焼き。
チーズが贅沢にたっぷりかかっていて、ほんのり舌に香るガーリックが
白ワインと絶妙なコンビなのです。