離れ側を決めた後で巡る、こんな思いがある。
“やっとみんなと仲良くなり始めてきたのに”
“やっとこの生活に慣れてきたのに”
“やっとこの国の言葉が分かるようになってきたのに”
“やっと事業が軌道に乗り始めてきたのに”
この”やっと◯◯してきたのに”に乗り移った魅惑のモヤモヤ悪魔は、
『ここにいたらもっと楽しいことあるかもよ』と耳元で囁いて私を惑わそうとする。
でも思うのは、
いつ、何時、どのタイミングで自らを律し外に飛び出ることを決めたとて
それは確実に、そこに座って待っているのだ、とも思う。
アメリカに短期留学(1ヶ月)した時も
オーストラリアに長期留学(10ヶ月)した時も、やっぱりそこにいたもの。
離れる決意をした瞬間に湧き出るこの感情は、
時間がカウントダウンを始めて
今までは当たり前に流れていたその時間が有限であることに気づき
目の前の事象がより色あざやかに、より愛おしく眼に映るようになったからこそ、
“やっと◯◯〜”というアンテナに敏感に引っかかるようになった、
私自身の感情が持つ執着心なのだ。
だから私が、自らの脳内を駆け巡るその刹那から打開するためにしなくてはいけないことは、
当たり前に過ぎていく巻き戻せない時間の中に生まれる今日に後悔のないよう
一瞬一瞬を、大事に生きること。
それをできたらば、あとは勇気を持って飛び出すことしか、ない。
残り、半月。
愛おしさ倍増週間、スタートです。